@Nagomisuto
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  私たちは、以下の思いで会を立ち上げました!

インクルーシブ教育と聞いた時、「それって何だろう?」と思う方はまだまだたくさんおられると思います。これを書いている私自身でさえ、きちんとした答えを見つけたわけではありません。「インクルーシブ教育」という言葉と出会ったのも、自分の子供の就学で悩んだ際に、あれこれ文献を漁ったりネットで障害のある子どもの就学についてのガイドラインや法案などを調べた際の事でした・・・そこには、簡潔に表現してしまうと、「障害の有無に関係無く子供達が一緒に教育を受けられる事」と書いてありました。

でも、もうちょっと詳しく知りたいと、英国やオーストラリアなどのガイドラインを読んでみたら、「様々な背景を持ち難しさを抱えている子どもたち全てが分け隔てられることなく、支援や配慮を約束されて共に学ぶ」という記述がありました。そしてその難しさというのは、障害の有無であったり、人種やルーツの違いによるもの、そして言語の違いや、家庭環境、貧困、或いはとても秀でている為に生じているなどの様々な難しさだというのです。それら全てを受け入れて、別け隔てる事なく全ての子どもたちが共に学ぶ環境を作り出すことであると記述してありました。

長男の就学について苦悩する中で、彼だけが支援されるというのは大きな視野で考えると全く支援にはつながらないという気持ちが大きくなっていきました。全体の子ども達や、ひいてはそこに関わる大人達全てが支援され支援し合い、全体の調和がとれて初めて、長男が安心して学校へ通えるということに結びつくのだと強く考えるようになってきました。この気持ちが、「インクルーシブ教育」という言葉を考えた時に、同じように湧き起こって来るのです。

これはあくまでも私個人の意見なのですが、「インクルーシブ教育」が障害がある子ども達だけが享受できる特別な支援についてのキーワードになっているというように感じられることについて、それで良いのかなと疑問に思います。「全ての子ども」がありのままに受け入れられる教育、という事なのではないかな、と思うのです。それはこれからこの会を通して様々な方とご意見を交換したり、勉強させていただいたりして考えていけたら嬉しいと考えています。

この会が、文字通り、障害の有無に関わらず、「子どもの目線からみて」、何が良い教育なのかを参加者みんなで考えたり、学んだり、相談したり出来る場になればと思います。

この会は障害のある子もない子も共に学ぶこと、それだけでなく、色んな個性のある子たち・いろんな事情のある子たちが(そして当たり前ですがそうでない子も含めてみんなが)一緒に過ごし易い環境を考える会です。


佐々木サミュエルズ純子

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